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カルカッタの買い物バトル

海外でのショッピングは格闘技だと思う。東南アジアや南アジア辺りでは、特にそう思う。
 インドやタイのバザールに行ってショッピングするのは楽しい。
カルカッタの衣料市場のような所に行った時のこと。サリーだけではなくてヒンズーの文様が入ったTシャツに目が留まった。インド綿の産地にも関わらず、素材は、あまり良くはない。Tシャツ一枚200ルピー(約600円)也。ま、そんなもんかと思って素直に買うのはインド慣れアジア慣れしていないツーリストくらいのもので値切らねばならない。さ~これからが時間がかかる。200ルピーのTシャツを買うのに「80でどうだ!」とインド人もびっくりの先手を打つと「ノーノー!180!」となる。
こっちも「高い!」と首をふると相手も切羽詰まった顔で
「俺も日本人が好きだ!日印友好のために150でどうだ!」とつたない英語でくる。
「何が日印友好だ!バカヤロウ!100だ!100!」とインド人びっくり。
「日本人は金持ってるんだから……」ぶつぶつ呟きながら「130!! ラストプラ~イス!」言ったかと思うと背中を向けて片付けを始める。でも横目でこっちの顔をうかがっているのはバレバレで
「せっかく良いTシャツなのに惜しいよな~」とぶつぶつ…。「130!!いらないの?安いのに」
こっちもニヤニヤしながら「ラストプライス?100!OK?ラストプライス!100!」
インド人は舌打ちして、完全に背中を向けて知らん振りを決め込んで、あっちへ行け!貧乏日本人め!と言う態度になる。
ま、良いかと、その店から一旦遠のいて他の店を冷やかして廻り30分後に再びその店に戻った。ここがインド人やタイ人の凄いところで30分前に値段交渉決裂したにも関わらず満面の笑みで「いらっしゃい!」となる。いったいどういう神経してるんだ?
 気を取り直して、さっきのTシャツを指差すと30分前に130ルピーまで下がったにも関わらず
「200ルピー!」と再び最初から始まる。そして又、格闘技よろしく「ラストプライス!」の応酬になる。でも、ここで諦めてはいけない!!
「日印友好の為にお前が犠牲になれ!」と大声でわめく。実は、この大声がアジアでのショッピングのコツなのだ。「俺はインドが好きだ!特にお前が気に入った!なのに100ルピーしか持っていない俺にお前は恥をかかせるのか?」
「冗談じゃない!100ルピーで売ったら俺が破産する!帰れ!」
このやりとり双方共に嘘つきで実はお互い腹の中では笑いながらの駆け引きなのだ。
で100ルピー紙幣とポケットの小銭をかき集めて見せて
「110でどうだ?」
「110?よ~し!俺も男だ!売った!」
てな事になってようやく商談成立。200ルピーが110ルピーになったと喜んでいるが、元々40ルピーが原価で相手も、ちゃんと70ルピーの儲けがある。
でも、お互い、そんな事はおくびにも出さずに
「ったく!この貧乏日本人が!」「がめついなインド人は!」なんて事で平和に分かれて行くのでありました。


テーマ : 海外旅行
ジャンル : 旅行

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