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深夜特急の自慢話と制作秘話

 沢木耕太郎氏原作の『深夜特急』を映像化した番組で企画と構成を担当した。
 もちろん制作秘話も色々あるんだけど、その前に少しだけ宣伝って言うか自慢話をさせて欲しい。DVDの第二便になる『劇的紀行 深夜特急'97〜西へ!ユーラシア編』で大沢たかお扮する沢木耕太郎がリストラされた商社マンとイランの『アルゲバム』に行くシーンがある。200年前に住んでいた人々が忽然と消えて廃墟となった町だ。町そのものは残っているが住人が居ない。当時の煉瓦作りの住居跡も路地裏も水道施設の跡も風で浸食されてはいたが、ちゃんと残っていた。そして映像で残した何でここを強調するかと言えば、そのアルゲバムの町は2000年12月末にイラン南部を襲った大地震で跡形もなく消えてしまった。
 そう!アルゲバムが、どんな史跡だったのか知る事のできる映像として、しかも完全な資料的映像として唯一残ったのが第二便『劇的紀行 深夜特急'97〜西へ!ユーラシア編』なのです。だから資料として各自買って自宅に置いておいてねw俺も少しだけ儲かる…。
アルゲバム

 深夜特急制作秘話
 
 当時のドキュメンタリー番組は著名人をナビゲーターに使うのが流行だった。
 ただ、これの悪いところは、相手が著名な俳優だったりすると気を遣い過ぎるのか、やたら顔のアップが多くなる。視聴者は、著名人の顔より、その人が見ている光景や風景を見たいはず。制作者が、視聴者目線に立っていないと、こういう事態が起こる。今の民主党に似てるね。
 深夜特急第一便『劇的紀行 深夜特急'96〜熱風アジア編』での香港のシーンでも編集室では、大沢の顔のアップばかりで香港の魔界らしさが出ている映像が足りない!になった。結果、議論百出で

「もう一度撮り直すぞー!」

てな事になった。すると大沢たかおも

「受けて立ちます!もう一度行きましょう!その分はNOギャラでいいです!」

即答した大沢たかおも良い根性してた!

でも結局すったもんだの挙げ句に再度の香港行きは実現しなかった。何故なら、ロケハンで撮った資料用映像、同行スタッフの撮った素人ビデオまでフル動員して普段やらないような手段で編集を行った事で逆にあの香港の禍々しさを表現する事に成功した。
苦労したけれど後に絶賛される事になったから結果オーライだね。

 考えたらWNIも同じ溝に嵌ってるね。ユーザー目線じゃなく御曹司ヨイショ目線番組だよね。あれ?お坊ちゃまは著名人だったのか!


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テーマ : テレビなんでも
ジャンル : テレビ・ラジオ

テヘランのナンパ

 イランでは、ケルマンやシラーズ、イスファファン、テヘランと色々な所に廻れた。元はといえば沢木耕太郎さんの「深夜特急」をテレビ化する為に原作権を頂けたからだった。
 一生に一度行けるかどうかという場所にロケハンを兼ねて行けたことに感謝している。
 沢木さんが旅した年代からテレビ化は20年も後のことで香港やバンコクは大きく変貌していたが、イランは沢木さんの作品とほとんど変わっていないことに驚いた。通過する道の舗装が綺麗になってはいたのだろうけれど殆ど砂漠に囲まれた風景は、変わりようがなかったのかもしれない。
 それでもテヘランは首都ということもあって変わっていた。首都というのもそうだけれどイスラム原理主義のイスラム革命から20年が経っていて若者は、おしゃれでテヘランの町の中にも東京で言えば原宿、渋谷のような所があった。
 小奇麗な敷石の歩道にショーウィンドのようなものもあって、何より若者があふれていた。ただ、男女は一切口をきかない。アベックは居ない。居たとしても既婚者だ。でも手をつないだりはしない。
 若い男女は、それぞれ二三人のグループで散策している。
「なんだ~。みんなウィンドーショッピングばっかり?……ん?」
あれ?…そうでもなさそうだぞ?でも…男女は絶対に口をきいてはいけないらしいが、こんなんで、どうやって知り合うの?
 謎が解けなかったのでイラン人のコーディネーターに聞いてみると。
「良く見てください」
 彼、彼女たちは大阪で言うなら心斎橋筋のようなところを行ったり来たりしている。三人並んだ真ん中の女の子が、反対方向から来た二人組の男とすれ違う時に目をバチバチやっている。で…すぐさま何事も無かったように知らん振りで通り過ぎる。しばらくぶらぶらして行き過ぎたはずの三人組は再び引き返してくる。そしてさっきの二人組の男とすれ違う時にまたもや目をパチパチ…。
「なるほど…目か!」
「ですね。行ったり来たりしてお互いに目が三回合うとOK!」
「好きだよ~ってなるの?」「……古っ!」
他の方法としては友達から友達へ紙切れを渡してと言うのもあるとか。
「まるで昔の女子校生だな」
もう一つは異教徒を使う場合もあるらしい。イラン人同士の男女の会話はダメだけれど日本人とならOK!だから日本人のような異教徒に恋の橋渡しを頼むという女傑もいる。
 イランの若い女性が日本人に笑いながら応じるのを勘違いして口説こうとしたアホなプロデューサーがいたけれど、お気軽にそんなことしようもんなら一晩警察のご厄介になることになる。
 イランの男女交際は大変だぞ、こりゃ!


テーマ : 海外旅行
ジャンル : 旅行

クエッタの不思議

テレビ番組「深夜特急」のシナリオハンティングでパキスタンのクエッタに入った時、番組のコーディネーターから言われた一言。
「ここから先は法律がありませんから」
「はい?」一同、法律が無いって…法治国家じゃないわけ?となった。部族が支配していてパキスタン国家の法の支配下にないという事らしい。
「法律がないって…どうするのよ?」
「大丈夫です。掟がありますから」
「掟~~!?」「いつの時代だよ、それ!」
「大丈夫です。掟の方がはっきりしてますから」「あ!それから警官には注意してください」
「え!?泥棒じゃなくて?」
「泥棒もですが警官もです。警官に何か言われたらすぐに連絡ください」
「…」
「もし、警官に連れて行かれても、そこで出されるチャイは絶対に飲まないように…睡眠薬が入っていたりしますから…そして貴方のポケットから白い粉が出てきたりして…アウトです」
「…ホントなの?」
「過去にあった例です。もちろん、お金で解決しましたけどね。車一台買える位ですけど」
と言って彼は笑った。
 我々は、そんなコーディネーターの注意に気をつけながら夜のクエッタの町に出ました。賑やかです。バザールと言っても夜店がいっぱいって感じの露店がバァ~~と並んでいます。果物もいっぱい、屋台の日本風の焼きそば屋みたいなごった煮を売っている店、人も大勢出ています。
 イスラムの国なので女性は殆どゼロ。老若男男がいっぱいなわけです。クエッタの町の人口は30万~40万と聞いてましたが、女性を除く全員が夜の町に出てきたんじゃあるまいかという程の賑やかさです。
 でも何かが変なんですよね。何かが日本と違うんです。女性が居ないからではなく、日本の田舎とも香港ともパンコクとも何かが違う。何だろ?この違和感…。
 翌日の昼にも感じます。アレ?何か変だぞ…汗で曇った度付きサングラスに手をやって、はたと気がつきました。人口40万人も居るのに…この町…。
「誰もメガネかけてない!」
そうなんです。町にメガネ屋もなく、全員がメガネなし!
メガネなんて見たことねえ!かけたこともねえ!何と!パキスタンの砂漠の入り口にある、この町の人々には一人も近視が居なかった!!
ただ遠視は居るらしいのですが…らしいだけで終わり…。
てなことで…メガネ屋さんゼロのクエッタからお送りしました。


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